AKSが社名をヴァーナロッサムに変更
AKSが今年2月中に社名を「Vernalossom:ヴァーナロッサム」に変更し、今まで管理や運営をしていたAKB・HKT・NGTを独立させる事も合わせて発表しました。すでにSKE・NMB・STUは個別に運営されているので、それに似た経営体制になると思います。
AKB48に関しては2020年4月に設立が予定されている「株式会社AKB(仮)」が管理や運営をする事になります。 気になる社長については内村和樹 氏(オサレカンパニー代表取締役兼AKS執行役員)が就任し、近いうちに空席の劇場支配人も決定される見通しです。
HKT48は2020年3月に設立が予定されている「株式会社HKT(仮)」が管理や運営をする事になります。社長については前田治昌 氏(AKS執行役員)が就任するのですが、どのようなキャラクターの持ち主か不明なので、今後の取材や会見に注目したいところです。
HKT48は2020年3月に設立が予定されている「株式会社NGT(仮)」が管理や運営をする事になります。社長には騒動の謝罪会見に同席していた岡田剛 氏(NGT48劇場副支配人)が就任します。実は過去にライヴハウスのゼネラルマネージャーをしていた経歴の持ち主。
※右端の男性が岡田剛 氏
今回の独立によって全グループが独立採算制に移行することになり、今まで以上にクループ各自での収益性の向上が求められます。その方法がイベントやグッズ販売など営業の強化なのか、SHOWROOMなどネット配信の活用なのかにも注目したいですね。
ヴァーナロッサムの役割とは?
ヴァーナロッサムについて
・ヴァーナリゼーション(春化)
・ブロッサム(開花)
ふたつを掛け合わせた造語で「春に咲く」という意味を込めている。
・ヴァーナリゼーション(春化)
・ブロッサム(開花)
ふたつを掛け合わせた造語で「春に咲く」という意味を込めている。
AKSから改名後の「ヴァーナロッサム」は直接的な各グループの運営はせずに、ライブなどグループ合同のイベントなどを運営するそうです。簡単に言えば社内の運営部局を独立させ、より地域に密着した運営やメンバー管理をする意図があるのでしょうね。
設立される各会社と「ヴァーナロッサム」の関係について発表はされていませんが、当面は株式の過半数をヴァーナロッサムが所有し、残りの株式の購入を地域の企業に打診するのかも知れません。これが上手く行けば資金と仕事を手に入れることが出来ます。
また、ヴァーナロッサムの社長には現AKS社長の吉成夏子 氏が就任する見通しで、各グループ会社との関係を推測すると「持ち株会社」への移行だと言えます。 NMBやSKEのように保有株式を売却する可能性もありますが、現時点ではその点なども不透明でした。
その一方で、海外にある関連グループ9組や「IZ*ONE」については今後もヴァーナロッサムが運営をして行くそうなので、国内よりも海外グループに大きな期待をしている点が伺えます。この経営方針の変更については昨年夏に筆者が記事にした通りでした。
海外のAKB48グループ
改めて海外に展開している9グループを見ると「多いな」と思いますが、アジアでは韓国を除けば独自のアイドル文化が発達しておらず、多くのノウハウを持ったヴァーナロッサムが優位に活動が出来るだけでなく、未開拓の巨大マーケットも魅力的と言えます。
国内グループはすでに衰退期に入っており、加えてメンバー数の多さなど収益性も良くないと言えます。 一方、BNK48が先日公開したMVは5日間で700万回再生を記録するなど勢いが違います。大きなライバルがおらず独占と言っても良い状況でしょうね。
人口は中国とインドだけでも30億人、その他のアジア地域を加えれば40億近くの巨大マーケットと日本国内のどちらに将来性があるかは一目瞭然です。その点から見ても、今回の経営方針の転換はビジネス的にはまったく正しい判断だと言って問題ないです。
総選挙の再開や国内グループの今後
今回のプレスリリースで気になったのはヴァーナロッサムが管轄する範囲に「選抜総選挙など」と改めて掲載された点です。昨年の選抜総選挙は「もう役割を終えた」として開催されませんでしたが、今年だけでなく今後の総選挙開催はどうなるのでしょうか?※追記・管轄から「選抜総選挙」が消えました(何故だろう)
各グループが独立採算制になったので、多くのCD売り上げが見込まれる総選挙は是が非でも開催したいところでしょう。もっと言えば、選抜総選挙の開催なくして現在のスタッフや施設の維持、そしてメンバーを雇用し続けるのはかなり難しいと思われます。
大きな企業が運営しているSKEやNMBに比べて新規独立の会社はかなり厳しく、どれだけ大口のスポンサー企業を見つけられるかに掛かっています。中でも、HKTはソフトバンクとの連携が上手く行くかもしれませんが、NGTの運営はかなり大変だと思います。
斜めから見ると今回の独立採算制は閉店も視野に入れたきわどい決断だと思いました。つまり「各自で何とかやってくれ」の精神です。もちろん倒産の危機になればイメージが悪くるので資本注入があるかも知れませんが、そのまま解散する可能性もあります。
本体のヴァーナロッサムには海外マーケットがあり、各グループを切り離したことで収益は一気に向上し、生まれた利益が株主に配当されると見込まれます。今回の独立採算制は秋元康 氏も承知済だそうですが、この方針転換で一番得をするのは誰でしょうか?
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