日向坂46 柿崎芽実の卒業理由はストーカー被害&握手会商法やファンとの距離も課題

2019/08/12

日向坂46

8月11日に名古屋市にある吹上ホールで「キュン」最後の個別握手会が開催され、本日付で日向坂46を卒業する柿崎芽実さんが会場で最後の挨拶をしました。 その場で柿崎芽実さんは卒業理由や経緯について触れましたが、ファンにとって想像を超える内容でした。

ストーカー被害に遭って芸能界を引退へ

今日(8月11日)の個別握手会の最後に柿崎芽実さんの挨拶がありましたが、その中で卒業理由として触れたのは「自分や家族がストーカー被害に遭っていた」という衝撃的な告白であり、その恐怖心もあって握手会にも参加できなくなった事もあって卒業を選びました。


現役のアイドルや家族がストーカー被害に遭い、心ならずもグループを卒業して芸能界からも足を洗う形となりました。以前から特定の人物がツイッターで怪しげな情報を流したりしているのは割と知られていましたが、ここまで悪化していたとは思いませんでした。


柿崎芽実さんの場合は父親も有名な方で、一部のファンが父親のところをへ行って休養中の柿崎芽実さんの様子を聞いたそうです。 他にも父親のツイッターアカウントが乗っ取られる事案があったらしく、家族が巻き込まれたという告白に繋がったのだと思います。


今後は芸能界から引退して普通の女性として生活するそうですが、そんな普通の生活を送ることが「一種の憧れ」になっていたことに苦労の大きさを伺う事が出来ます。 今となっては仕方ないですが、柿崎芽実さんと家族に平穏な日々が訪れるのを祈るばかりです。



握手会商法の功罪


世の中のアイドルの多くは握手会(特典)商法をビジネスの中心に置いています。 握手会と言えばAKB48や坂道グループだけだと思われがちですが、その他のグループもグッズに特典券を付け、その券を消費する形で握手やツーショットチェキを撮ったりしています。


さらに、CDやグッズに握手券などを付ける事は太客「たくさん買ってくれる人」とメンバーの必要以上の接近を招き、今年発覚したNGT48のようなトラブルに繋がります。 普通のファンが特別なファンになり、メンバーも売上で特定のファンに依存してしまいます。


秋元プロデュースのアイドルは握手商法でCD売上を伸ばし、関連するレコード会社やメディアとタッグを組む事で多くの成功を成し遂げてきました。 残念ながらその成功体験が一種の呪縛となり、一定の知名度を獲得した今でも商法を続ける要因になっています。


仮に握手会商法を辞めた場合を想定すると、各グループ共にCDの売上は90%近く落ちてしまい、ダウンロード販売も含めて数万程度のセールスになると思われます。 そこまで行くとAKBなどは人数の維持が出来なくなり、少数に絞らないと継続が出来ないでしょう。


坂道グループもレコード大賞どころか紅白歌合戦への出場すら難しくなります。 CDセールスをタテにしてメディアへ露出していたので、握手会商法を辞めてしまえばテレビで見る事もほとんど無くなり、公演やライブを中心とした活動へシフトするしかありません。


ただ、大所帯となった秋元プロデュースのビジネスモデルの縮小は困難ですし、現状を維持して行くためには握手会商法から離れる事は不可能です。 その点から見ても、握手会を必要悪として受けて入れ、アイドル活動を継続させるしか今のところ道はありません。

SNS時代のアイドルと情報管理


現代はスマホを利用したSNS時代です。 スマホやSNSは大変便利なツールですが、撮られる側としたら「いつ、どこで、だれが」撮影するか分かりませんし、目撃情報等を仲間内で共有して狙っているアイドルと偶然を装って会ったり会話する事も可能と言えます。


生活圏が分かれば尾行して住居を特定する事も出来ますし、それらの情報をタテにして今まで以上の接触を要求したり、それ以上の関係を迫る例もあるそうです。 それらの事案が比較的少なかったのは、多くのファンが自制心を持ってマナーを守っていたからです。


一部のファンがマナーを破れば運営としても対策をせざるを得なくなり、メディアなどのトークでも制限が増え、過去の経歴や個人情報の制限、本名での活動も禁止されるかもしれません。 現に坂道グループのメンバーは基本的に個人のSNSは解禁されていません。


SNSでの個人への返信などはメンバーとファンの距離感を誤解させ、今まで以上に個人情報の発掘や拡散、情報の売買などリスクだけが増えて行きます。 そこまで警戒していた坂道グループであっても今回のトラブルが発生し、結果として残念な事態になりました。


メンバーや運営の情報管理ばかりを取り上げていますが、自分の様な情報サイトもメンバーの個人情報を拡散させた一因であると反省しなければなりません。 今後の対応としては、公的な組織やメディアで公表されている以上の個人情報の掲載を見送る事にします。



柿崎芽実の叫びを無駄にするな

柿崎芽実
【出典:欅坂46 公式サイト

本当は公式ブログで卒業を発表した時のようにボヤかした感じの挨拶でも良かったはずでした。それでも尚、ここまで踏み込んでストーカー被害に触れた意味は相当深い物が有ると思います。 このような被害に遭っているのは自分だけでは無い・・・そんな想いが。


もちろん、運営サイドも出来る限りの対策をしたと思います。しかし、ストーカーに対する対応の難しさは周知通りで、さらに「握手会で笑顔で応援してくれていたファンが突然ストーカーに変わってしまうのでは?」との恐怖心を持ちながら芸能活動は出来ません。


さらに、ネットを中心に書かれている誹謗中傷やデマを拡散する行為や、メンバーの名誉を著しく毀損する書き込みには断固として対応して欲しいです。 100のホメ言葉よりも1つの悪口の方が印象に残り、ファンの温かい応援メッセージもかき消されてしまいます。


今回の告白でファンやメディア、運営が事の重大さを再認識し、再び柿崎芽実さんの様な終わり方をするアイドルが生まれない様に取り組まなければなりません。 また、引退をした柿崎芽実さんを追跡するような事はせず、良い意味で忘れてあげる事も大事です。

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