けやき坂46の「君に話しておきたいこと」は、2019年2月27日リリースの欅坂46シングル「黒い羊」のカップリング曲で、ひらがなけやき名義での最後の楽曲となりました。
秋元康さんによる歌詞は、伝えたい想いを胸に秘めた「僕」の心情を描き、ファンに深い感動を与えています。
今回はフォーメーションの紹介に加え、歌詞の考察もしてみました。
センターやメンバーのフォーメーション
冠番組「ひらがな推し」で8th「君に話しておきたいこと」のフォーメーションが発表されました。多くのファンが注目した気になるセンターは2期生の小坂菜緒さんです!※ひらがなけやきの1~2期生混合の楽曲では2期生初のセンターとなります。
センターラインは小坂菜緒~佐々木美玲~丹生明里さんを揃え、2~3列の端もスタイルが良くパフォーマンスに定評があるメンバーで固めていますが、2期生がフロントの2枠を押えるとは予想外でした。この流れは日向坂になっても変わらず2期生を中心にしています。
今回のフォーメーション発表で痛感したのは、思っていた以上に2期生の中で格差が生まれていて、ボンヤリとした序列のような物が見え隠れしてしまいます。これはもちろん1期生にも言える事ですが、比較的短時間で格差が生まれてしまったのは驚きでした。
テレビやラジオのバラエティー向けで推されている井口眞緒さんや宮田愛萌さんは楽曲では控えめになり、絵に描いたような美少女でオーラを醸し出す小坂菜緒さんがチームの顔として推されています。その後、独立した際のセンターも小坂菜緒さんが務めています。
役割分担がハッキリしているメンバーは良いですが、東村芽依さんは立ち位置が明確にならず運営も悩んでいるのかもしれません。ビジュアルも良く人気もあるのですが・・何か納まる枠が無い印象を受けてしまいました。非常にもったいない気がします。
MVからロケ地は特定できず
「君に話しておきたいこと」のミュージックビデオ(MV)は監督は安藤隼人さん、振り付けを担当したのはCRE8BOYです。
こちらのペアは日向坂46のデビューシングル「キュン」でもタッグを組んでいるので、メンバーだけでなくファンにとってもや馴染みの存在といえるでしょう。
さて、肝心のロケ地(撮影現場)についてですが、MVを見ての通りヒントらしいヒントはなく、どこかの広い駐車場というぐらいしか分かりません。
高瀬愛奈さんはブログの中でNV撮影について触れていますが、ざっくりと「とても広い場所で撮影」としか書かれておらず、場所を特定するには至りませんでした。
無機質な屋内駐車場の撮影に疑念を持ってしまうところですが、これは日向坂46のイメージカラーとなった空色を基調とした春めいた衣装を引き立てる、という意味が込められているのかもしれませんね。
歌詞の考察はファンの間でも盛ん
「君に話しておきたいこと」の歌詞は、穏やかで少し切ないトーンで始まります。
「君に言いたいことがある 聞いてくれるかい? どうしてもどうしても 君にだけは 話しておきたいんだ」
という冒頭の歌詞から、主人公「僕」の強い気持ちが伝わってきます。そして「君」とは誰なのか、ファンの間でもさまざまな解釈が生まれています。
「僕たちはなぜ巡り合ったのだろう? 偶然か必然かわからぬまま ある日 そう恋に落ちたんだ」
この部分は、出会いの不思議さを描いています。偶然かもしれないし、運命だったのかもしれない。でも、どちらであっても「恋に落ちた」という事実は揺るがない。この曖昧さが聴く人の心に余韻を残します。
「風が木々を揺らして 日差しが焦れったそうに 黙っていちゃ ダメだよと急かす」
この部分は、まるで自然が「僕」に「想いを伝えなさい」と背中を押しているみたい。日常の中で感じる小さなきっかけが、大きな気持ちに繋がっていく瞬間を切り取っている感じです。
「今 僕が何よりも守りたい 愛は君がくれたものだ」
繰り返される歌詞の「愛」は何を指すのか。「僕」は「君」と出会うまで、こんな気持ちを知らなかった、でも「君」が現れたことで守りたいものができたのかもしれません。
「それがどういう意味を持ってるのか? どんな未来に繋がって行くのか?」
続く問いかけは、未来への不安と希望が入り混じった印象を与えますが、これは日向坂46へと改名した2019年2月11日から2週間後にリリースされたことも含まれているのかもしれませんね。
「人間の感情はあやふやだけど この瞬間抱いてる愛しさは そうさ間違いなく本物だ」
感情って確かに曖昧で言葉にするのは難しい。でも「今この瞬間」の気持ちは本物だと信じたい。そんな純粋さが、けやき坂46の「ハッピーオーラ」と呼ばれる魅力に繋がっている気がします。
考えをまとめると、歌詞の「僕」は「メンバー」で、「君」は「ファン」となり、ひらがなけやき最後の曲としてファンへの感謝を込めつつ、日向坂46になる不安と希望も込めた深い歌詞…なのかもしれませんね。
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