乃木坂46 2期生曲「アナスターシャ」に涙。5年前の動画が伏線など考察も話題

2020/03/15

乃木坂46

乃木坂46の25枚目シングル「しあわせの保護色」に収録されている2期生楽曲の「アナスターシャ」が話題になっています。デビューしてからの流れやメンバーの活動を思い起こさせるような内容もあり、伊藤衆人監督の想いのこもった作品に仕上がっていました。

「アナスターシャ」のフォーメーション

アナスターシャ フォーメーション

まずは「アナスターシャ」のポジションを見て行きます。センターは表題曲の選抜常連メンバーの堀未央奈さんが担当しています。また、センターの両サイドは同じく表題曲の選抜になることが多い新内眞衣さんと北野日奈子さんがガッチリと固めています。


選抜経験がある寺田蘭世さんや鈴木絢音さん、渡辺みり愛さんが中衛に入って全体的にサポートしています。また、今作が卒業作となる佐々木琴子さんや伊藤純奈さん、山崎怜奈さんが後列から存在感を発揮するバランスの良いフォーメーションになってました。


中には「最後だから琴子を前に・・」との声もありますが、最後という理由だけでフロントにされても複雑でしょうし、ある意味で後列にプライドを持ったまま終えると言うのもひとつの道だと思います。ただ、本人がそこまでこだわっていればの話ですが(笑)



MV「アナスターシャ」の考察や伏線


今作「アナスターシャ」で話題になったのは楽曲以上に印象的なMVです。監督を務めたのはファンから「しゅーと」の愛称で親しまれる伊藤衆人さんです。今までに数多くの2期生PVの監督も担当しており、伊藤衆人さんならではの視点や思いが込められています。


MVの考察については色々な意見や見方が出ていますが、このパターンの議論で大事なのは結論ではなく、ファン同士が色々と語り合い、昔を思い出す事であると思っています。 そこで改めて2期生の歴史を振り返ることによって何かが生まれるのだと思いました。


中でも堀未央奈さんがバレッタを持っているシーンはセンター抜擢を思い起こさせ、新内眞衣さんがラジオを担ぐシーンは今の飛躍を物語ります。昇格組(堀・新内・北野)と未昇格組に分かれていたものの、その後は合流して歩き出すシーンは秀逸と言えますね。

アナスターシャ 北野日奈子

特に印象的だったのは北野日奈子さんが途中で立ち止まってしまいますが、他の2期生が駆け寄って荷物を支えるなどして再び歩き出すシーンです。  これは北野日奈子さんの休業と活動復帰の流れを表すシーンであり、個人的にも見ていて涙腺が危うい場面でした。


また、2015年3月3日に公開された「研究生 予告編」のロケ地は「アナスターシャ」と同じ千葉県の富津市と言われており、5年前のPV内容が今に繋がるという流れに驚いてしまいますが、伊藤衆人さんの2期生に対する想いの強さに感動すら覚えてしまいます。



今もなおファンの間では考察を巡って議論が続いていますが、この熱によって2期生ファンだけでなく新たな層の獲得にもつながります。  また、推しメンが在籍しているという状態は日常ではなく、居る間に応援や言いたいことを伝えるべきだと再認識させられます。



不遇ではなく不屈の2期生

乃木坂46の中に有って2期生は非常に特殊な存在であることは間違いありません。全体で唯一となる「研究生制度」を適用されました。また、乃木坂46の基礎であり原点である1期生との比較に加え、新たに加入した3期4期との厳しい競争に晒されています。


しかしながら、これを持って「不遇」と言うのは間違いであり、個人の仕事量で言えば不遇どころか優遇されているとも言えます。オールナイトニッポンのパーソナリティーを務める新内眞衣さん、舞台で活躍する伊藤純奈さんなど幅広い分野で活動しています。


鈴木絢音さんはタモリ倶楽部にも出演していましたし、山﨑怜奈さんはクイズ番組で何度も見掛けています。 それでも不遇の印象が強いのは表題曲の選抜に入るメンバーが少ないことが理由として大きく、特に寺田蘭世さんなどは人気の割に入れていません。


2期生ライブがコロナウイルス防止の観点から中止になるなど「運の無さ」がやたらと目立ちますが、それもまた2期生の特徴なのかも知れません。 この"もどかしさ"や大事な所での勝負弱さがまた良い味わいであり、記録よりも記憶に残るタイプのアイドルです。


選抜入りや個人仕事を新たに獲得するのは困難な道ではありますが、自分達が「不遇だから仕方ない」と諦めてしまっては全てが終わってしまいます。むしろ失う物は無いぐらいの「不屈の精神」で立ち向かい、ファンや先輩 後輩を驚かせて欲しいと思いました。

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